世界文化遺産の黒島で、新鮮な海の幸をご堪能ください。(黒島天主堂近く)

新鮮な魚料理でおもてなし、海と山・自然いっぱいの黒島/喜久屋旅館

黒島のみどころ
黒島は、九十九島のひとつでコンビニも信号もない、人口約750人の小さな島です。
島のシンボルである「黒島天主堂」に代表される、「隠れキリシタン」達の苦難の歴史が育んだ素晴らしい文化と、手付かずの大自然が育んだ海の幸、山の幸などの豊富な食材が訪れる人を魅了します。

九十九島とは?

九十九島の美しい風景長崎県佐世保市より北には、大小あわせて208もの島々が点在しており、その総称を「九十九島」といいます。
九十九とは、数が多いという意味でたとえ言葉として使われています。

その美しい島姿から、西海国立公園に指定されており、毎年数多くの人がその美しい姿を見に訪れます。

208島の中で、人が住んでいる島は黒島を含めてわずか4島だけ。あとは全て無人島です。

黒島の地図

黒島の地図
※[  ]内はフェリーのりばからの徒歩時間
喜久屋旅館へは、フェリー乗り場から徒歩30分です。
① 興禅寺 役所跡 [15分] 曹洞宗興禅寺は平戸前津吉の長泉寺の末寺。
② 黒島神社社叢(シャゾウ) [1分] 黒島では唯一の自然林で、照葉樹を主体として縄文の森の面影を残している。
③ 黒島修道院 [20分] 1880年(明治13年)「黒島愛苦会」が創立される。
④ 信仰復活の地 [45分] 出口大吉宅に於いて初めて執行されたミサ聖祭を記念した地である。
⑤ 根谷の大サザンカ(市指定文化財) [35分] 350年~400年の樹齢、根回り4m、目通り180cm、樹高約10mの堂々たる巨木。
⑥ 名切浜海水浴場
⑦ 黒島天主堂(国指定重要文化財) [25分] 明治35年フランス人マルマン神父の指導で、黒島信徒の献金と勤労奉仕により完成した。
⑧ 展望地 [30分] ここから南海岸の波浪の影響からできた切り立った約100mの断崖絶壁が一望できる。 岸に打ち寄せる白波が美しい。
⑩ 女瀬海水浴場
⑪ 串ノ浜岩脈(県指定文化財) [40分] 長崎県下最大規模である。

黒島天主堂について

黒島教会は、1998年国の重要文化財に指定されています。
毎年多くの観光客が、美しい黒島教会を見に来島されます。

黒島教会の歴史

レンガ造りが美しい黒島天主堂

レンガ造りが美しい黒島天主堂

江戸時代、江戸幕府による禁教令により、外海地方の潜伏キリシタンが黒島に移り住みました。
人々は、つらい暮らしを強いられ密かに信仰を守っていました。

幕末の開国後の1864年、長崎のプチジャン神父に浦上(現・長崎市浦上)在住の信者が訪ね信仰を告白しました。(「信徒発見」と呼ばれる。)
その噂を聞き、黒島の出口親子はプチジャン神父に会いに行き、カトリック要理を学び洗礼を受けました。
その後黒島に戻り、約600人の黒島の信徒に洗礼を授け、黒島の信徒はカトリックに立ち戻りました。
1872年、地図④の信仰復活の地にて黒島で初めてミサを行いました。

その後1900年にマルマン神父によって、教会建設が開始されました。黒島の信徒達の生活は貧しかったが、信仰を心おきなく表明できる教会作りに喜び、人夫として参加しました。そしてその2年後、現教会が完成しました。
先祖が残した信仰の遺産であるこの教会を、子孫である信徒達も神の祈りの場として大切に守り信仰を伝え、現在に至ります。

 特 徴

厳かな雰囲気に包まれる教会内部

厳かな雰囲気に包まれる教会内部

  • レンガの一部は黒島の信徒が焼いたものを使用
  • 建物は「アーケード・トリフォリウム・クリアストリー」から
    なる3層構造で、天井は「リブ・ヴォルド
    (こうもり天井)」である。そして、天井板の木目はすべて刷毛でかかれた
    ものである。
  • 内陣は「有田焼」のタイルで張られている。
  • 柱は「束ね柱」で、土台は「黒島産の御影石」である。
  • 前方に説教台がある。
  • 2階の楽廊の手すりはペルー神父が最初に建てた。
  • 木造の教会の「聖体拝領台」を利用している。
  • 教会の裏側は円形となっている。

※黒島教会は信徒の方々が、神の祈りの家として大切に守っている場所ですので、拝観は自由にできますが、拝観する際は祈りの雰囲気を妨げるような言動は絶対にしないように心掛けてください。
できれば、静寂さの中で祈りの雰囲気を味わってください。